属性の法則・・すべての属性には、それとは正反対のすぐれた属性が存在する。
PART6の「独占の法則」では、競合が顧客の心の中に植え付けている言葉(ポジション)と同じものを植え付けることができない、新たな属性(カテゴリー)を探さなくてはならない、と述べました。
あくまでも大切なことは、競合の「正反対」の属性を探すことです。「同じような」属性ですと、負けは見えています。
マーケティングはつきつめると「アイディア」の勝負です。マーケッターは独自の属性、アイディアを振り絞り、そこに向かって一点集中しなければ成功できません。仮になんのアイディアも無いならば、価格を下げるしかないわけです。
逆に競合が「正反対」の属性を引っさげて市場参入してきた場合は、それに対抗する新ブランドを立ち上げることで敵の攻撃をかわすことができます。

ジレットは言わずと知れた世界一の剃刀メーカーですが、この企業は競合の「正反対」の属性を馬鹿にしませんでした。ジレットはハイテク技術を駆使した剃刀とカートリッジ式の替え刃システムが強みですが、フランスの競合が使い捨て剃刀をともなって市場参入してきました。もちろん、ジレットほどの巨人ですから無視してもかまわなかったのですが、ジレットは「グッドニューズ」という独自の使い捨て剃刀を市場導入し、フランスの競合を追い出すことに成功します。

既に顧客の心をつかんでいる競合に対して「同じような」属性(カテゴリー)で勝負しても無駄です。大量の資金と多くの時間を費やしても負けることが目に見えています。
それよりも、競合の「正反対」の属性を狙うのです。いわゆる「反対語」から連想される属性です。「大きい」なら「小さい」、「大人向け」なら「子供向け」、「お年寄り」なら「若者」などです。
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